2018/7/12 今日のフェルミ推定 『日本における車の年間売り上げ台数を答えよ』
こんばんわ!今日も15分ほどかけて簡単なフェルミ推定を解いてみたいと思います。
昨日は英語で『世界中にいる犬の数』について解いてみましたが、昨日やってみた考えた感想として、『ファクトの提示』つまり事実性の裏付けがないのは理系として少しモヤモヤすると思いました。
そこで今日は15分間でざざっとフェルミ推定をしたのちに実際の記事やデータを投入してみて、自分のフェルミ推定のフィードバックをしてみたいと思います。
では行ってみましょう!(ここまで3分半)
『日本における車の年間売り上げ台数』を求めよ
目標:日本における車の年間売り上げの台数を算定すること
[定義づけ]
まず車の定義ですが、これは自家用車に限らせていただきます・・・①
次に日本においてなので、これは日本のトヨタなどのメーカーが1年間に売り上げる車の台数のうち、日本の国土内で消費される車の台数と仮定します・・・②
[構造化・モデル化]
車の売り上げを算出する計算式のうち、いくつかをあげてみます。
(世帯数)×(所有率)×(平均所有数)÷(車の平均寿命)=年間売り上げ台数・・・①
(ガソリンスタンドの数)×(平均供給量/一日)×(365日)÷(年間の平均ガソリンスタンド利用回数/1台)×(車の平均寿命)・・・②
うーんなんかパッとしませんが、とりあえずこれは①を取った方が良さそうですね、なぜなら自家用車の総台数を求める方が、今回の答えに直接的に行き当たりますからね。
しかし、どちらの式にも共通している(車の平均寿命)は暗記しておいた方が今後の人生でもためになりそうです。
解いてみて思うのですが、シェアリングエコノミーが進んでいくと、この数式でも成り立たなくなりそうですね。若者の暮らし方も昔とは違いますから世帯数を捕まえるのも難しくなりそうです。
[算出]
⇨世帯数の算出
都会と田舎で世帯数を構造化してみます。その理由としては両者では文化や家族構成が違う可能性が高く、一世帯あたりの人口においては田舎の方が都会部より多いと考えるからです。
12000万人が現在日本に住んでいると仮定して、
都会と田舎での人口比を1:1としてみましょう。
都会・・・人口6000万人で、平均家族構成人数3人/1世帯とします。
その場合2000万世帯があると考えられます。
田舎・・・人口6000万人で、平均家族構成人数5人/1世帯とします。
その場合1200万世帯があると考えられます。
span style="color: #dc143c;"⇨平均所有率
都会の場合は、自家用車は休日の買い物やドライブといった娯楽に必要な手段と考えられ、インフラの充実や交通手段の多様化によって、全世帯が車を所有しているとは考えにくいです。よって、平均所有率を2台/3世帯と仮定します。
田舎の場合、都会よりも農作業や運搬作業で自家用車が余計必要であるとモデルケース的に考え、一世帯平均1.5だい車を持っていると仮定します。
span style="color: #dc143c;">⇨平均寿命
これはもう完全に主観に頼ってみることにします。私の家は車を保有したことがないため、子供の頃から友人の家の車に憧れていましたが、平均的に8年ぐらいに一回ほど買い換えているイメージがあります。
よって平均寿命を8年と仮定させてください。
以上より
世帯数 | 所有率 | 寿命 | |
都会 | 2000万 | 2台/3世帯 | 8年 |
田舎 | 1200万 | 1.5台/1世帯 | 8年 |
というダイアグラムを書くことができました。
計算してみると都会では、
2000万×2/3×1/8≒166万台
田舎では
1200万×1.5×1/8≒225万台
で、合計で約400万台の車の売り上げ需要があると算出できました。
すいません。ここで20分、5分間オーバーしてしまいました。
フィードバック
まず答えを見てみましょう。
参考にしてみるのはこの資料
「日本の自動車関連産業の状況;2016年公表の自動車および関連ひと言解説まとめ資料」(経済産業省)(
http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikeizai/pdf/h2amini061j.pdf)(2018年7月13日に引用)
このデータによると
「日本の自動車関連産業の状況;2016年公表の自動車および関連ひと言解説まとめ資料」(経済産業省)(
http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikeizai/pdf/h2amini061j.pdf)(2018年7月13日に引用)
な、なんと、普通自動車の売り上げはリーマンショックのあとより大きく後退したものの、今回のフェルミ推定で導き出した400万台と近い数値であることがわかりました。
さらに、今回考慮した、田舎と都会で所有台数の差も見て取れる統計データもありました!
「日本の自動車関連産業の状況;2016年公表の自動車および関連ひと言解説まとめ資料」(経済産業省)(
http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikeizai/pdf/h2amini061j.pdf)(2018年7月13日に引用)
これをみるに、やはり東京都と大阪府は非常に普及率が低いことが明確に見て取れます。
理由はおそらくですが
①:カーシェアリングの普及
②:その他インフラの充実
③:生活に必要ない
④:タクシーの存在
などがあげられるかと思います。
20分で解いた、フェルミ推定に簡単な裏付けで20分ほど使ってしまいましたが、まあ、良いとしましょう。
最後に、コンサルティングファームでこの問題が出てきたときのために、キーワードを抑えて終わらせて見たいと思います。
キーワード
需要と供給、世帯数、(平均)所有率、(平均)所有数、都会、田舎、人口比、インフラ、シェアリングエコノミー、家族構成、文化の違い など
記事作成時間 60分(デザイン込み)